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全州テサスプ(大私習)ノリ

伝統的な韓国文化が息づく芸術の本場、全州では、国楽(韓国の伝統音楽)の祭りが開催される。「サスプ(私習)ノリ」とは、朝鮮粛宗時代の馬上弓術大会、英祖時代の水遊びとパンソリ、文芸などの民俗武芸遊びから出発したもの。英祖8年(1732年)、地方に才人庁と歌舞大私習庁の設置によって、全州では4つの庁を新設し、大私習大会が初めて全州で開かれた以来、毎年定期行事として実施された。

  • 日時 05/18/2024 ~ 06/03/2024
  • 場所 全州大私習庁 他

朝鮮正祖8年(1784年)に始まり、2百年近く韓国音楽の脈を受け継ぐ「全州テサスプ(大私習)ノリ」。最高の国楽の名人や歌い手を選抜する登竜門であり、伝統の趣と興が溢れ交わる韓国の美しい文化遺産である。また、テサスプ(大私習)ノリを効率的に伝承するための将来有望な若手を発掘する祭りでもある。

朝鮮粛宗時代の馬上弓術大会、英祖時代の水遊びとパンソリ、文芸などの民俗武芸遊びを総称して「サスプ(私習)ノリ」と言う。英祖8年(1732年)、地方に才人庁と歌舞大私習庁の設置によって、全州では4つの庁を新設し、大私習大会が初めて全州で開かれた。以来、毎年定期行事として実施し、その大会で選抜されたクォン・サムドゥク、シン・ジェホ、ソン・マンガプなど15人の芸人たちには官位とともに「名唱」という称号が与えられた。

その後も正祖、純祖時代までは官位の付与が続いたが、外国の侵入により大会は中止となった。そして、1974年に、全州において伝統芸術の有志たちにより推進委員会が組織され、大会が復活した。1975年には、推進委員会の主管により、「パンソリ、農楽、舞踊、時調、弓道」の5部門で大会が開催された。

1977年には、社団法人全州テサスプ(大私習)ノリ保存会の設立登記が終わり、保存会の主管により毎年大会が開催されるようになる。1983年からはパンソリ名唱、農学部、器楽部、時調部、カヤグム竝唱部、パンソリ一般部、弓道部などの9部門の大会となり、さらに2010年には「名人部」を新設、10部門で開催されている。

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