1ゆっくり歩く者には福が来る道
長い歴史を持つ全州韓屋村で裏通り巡りをするなら、最初に行くべきはここ!長い年月を経てきて神々しいまでの存在感を放つ、樹齢600年の銀杏の前をスタート地点にしよう。
続いて、光を継承するという意味をもつ承光斎(スングァンジェ)は、朝鮮王朝最後の皇孫であり、現皇室文化財団の理事長のイ・ソク(李錫)さんが居住する場所兼皇室の歴史や礼法などを共有する場所でもある。事前に予約をすると、礼儀作法体験やトンメチギ(餅つき)体験も可能。
樹齢500年を超える梧木台堂山木のすぐ隣の階段は、絶景スポットで有名な梧木台展望台へ続く。道を歩いていくと、低い塀を越しに今は珍しい井戸を見つけることもできる。昔の人たちは井戸が四海竜王の住処とされる竜宮へ通じると信じていたらしい。残念ながら竜王には会えないけど、トッケビ(妖怪)になら、ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』のトッケビ壁画通りに行けば会える!
樹齢600年の銀杏
高麗禑王9年(1383年)にチェ・ダム(崔霮)先生は、虫を寄せ付けないイチョウのように、雑念を払い、生涯イチョウに学べという意味で、この木を植えたと伝わる。樹齢600年のイチョウの前に立ち5回深呼吸をすると運気が上がるそうだから、今すぐ!目を閉じて5回大きく深呼吸をしてみよう。心の中の運気が上がり、健康と幸せを運んでくれるだろう。また、ここまで来たなら、イチョウの向かい側の小川と、その奥のチェ・ミョンヒ道もぜひ立ち寄りたい。チェ・ミョンヒ(崔明姫)文学館と、チェ・ミョンヒ生家跡地の通りは、びっくりするほどの宝物がたくさん隠されている興味深い道である。
- 全州市完山区ウンヘンロ33
ソンビ道
路地の入口から出口まで、目と心が豊かになる道である。樹齢600年のイチョウが植えられているチェ・ダム(崔霮)先生の実家、崔氏宗垈の大門の前には、韓屋村ソンビ道にまつわる物語が記されているので、ゆっくり読んでみよう。向かい側の垣には花雨と傘が描かれた壁画が見える。傘の下は写真スポット!おとぎ話の主人公になったつもりで写真を取ってみるのもおすすめである。その隣のトンナグォン(同楽園)は、100年の歴史を持つ韓屋宿泊体験空間。また、塀に描かれた猫の絵は、韓屋村で活動する似顔絵(カリカチュア)作家のキム・ワンさんが路地の住民たちと一緒に、旅行客のために屋根のない展示館として描いた作品である。
- 全州市完山区オジンギル33-13
承光斎(スングァンジェ)
「光を継承する」という意味を込めて承光斎(スングァンジェ)と名付けられたこの場所は、昔高宗皇帝の孫であり朝鮮最後の皇孫が居住しており、皇室の歴史や礼儀作法などを共有する文化空間として使われている。事前予約をすると、餅つきや茶道なども体験できるので、可能であれば直接体験してみることをおすすめする。承光斎の向かい側の「イテックサランチェ」がある路地も見逃せない。背の高い竹の垣と、その竹垣を登ったところに咲いた花は、素通りできないほどの魅力を放つ。
- 全州市完山区チェミョンヒギル12-6
梧木台堂山木(オモクテ・タンサンナム)
樹齢500年以上の長い年月の間、この場所をずっと守り続けている梧木台堂山木。ある日、感染症にかかった親は幼い兄妹に病気を移さないように、兄妹から離れて山奥に身を隠した。そして親に会いたくて旅に出た兄は大雪で凍え死になってしまい、兄を待っていた妹も命を落とした。兄を待つ妹が死んだその場からは木が育ち、梧木台堂山木と呼ばれるようになった。堂山木の下で祈りや願いを捧げ、その願いごとを書き込んだ福袋を木に吊り下げておくと願いが叶うらしいから、素通りせず、心を込めて大切な願いを一つ祈ってみよう。堂山木の下には、20の間変わらぬ値段と心で伝統式の黄茶をもてなす校洞茶園がある。ちょっと立ち寄ってお茶を一服し、気力を回復しがてらおしゃれな茶園の雰囲気を楽しんでみても良いだろう。堂山木の隣には上に繋がる階段があるが、ここもまた、素通りすると絶対に公開するスポットである。
- 校洞茶園(キョドンダウォンン):全州市完山区ウンヘンロ65-5
韓屋庭の井戸物語
古くから井戸は四海の龍王の住処とされる龍宮へ通じると伝わり、井戸の中には自然の理と人間の歴史が込められていると神聖視され、昔の女性たちは朝早く井戸水を汲み上げてきて家族の無病長寿を祈ったという。今はあまり見かけない井戸だが、全州韓屋村では、低い垣の向かい側の庭の一角から井戸を簡単に見つけることができる。井戸のある庭に咲いたキレイな花も、幼い頃のおばあちゃんを思い出すかめ置き場も懐かしい風景である。もう少し進むと、俳優コン・ユが主演で出演したドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』の壁画が描かれた狭い路地が現れる。
- 井戸(認証場所):全州市完山区ヒャンギョギル85
- トッケビ壁画:全州市完山区ヒャンギョギル93
- フクロウの壁画:全州市完山区チョンジュチョンドンロ54-8
- 朝鮮のシェフ、ソ・ユグ:全州市完山区ヒャンギョギル104
全州郷校の銀杏
全州郷校はもともと慶基殿の近くに位置していたが、太祖李成桂のご真影を奉安する慶基殿が設立されると、郷校で儒生達が文を読み上げる声が聞こえると太祖の御霊が休まらないとし、1603年に現在の場所に移転した。勉強に熱心な儒生たちが聞こえると太祖の御霊も嬉しいだろうに、昔の人達はそうは思わなかったらしい。全州郷校入口の万化楼を通り過ぎて奥へ進むと、大成殿と明倫堂の前庭には樹齢420年以上もする銀杏がそびえ立つ。
- 全州市完山区ヒャンギョギル139
- 公開時間:9時∼18時(冬季は17時まで)
- 063-288-4548
梧木橋(オモクキョ)
全州韓屋村と国立無形遺産園をつなぐ梧木橋の真ん中に立つと、背後には升岩(スンアム)山の東固寺が、目の前には南川橋の晴煙楼があり、全州川の清らかな風と水の音がしっかりと聞こえてくる場所である。全州川辺は「大韓民国の美しい自転車道100選」に選ばれるほど景色が美しく川もきれいである。梧木橋から南川橋の晴煙楼がある方向を眺めると、川沿いに伝統式のぶらんこがある。橋を降りてぶらんこに乗り爽やかな風を感じてみるのもおすすめである。また、梧木橋の下の飛び石もぜひ渡ってみて欲しい。広い石橋を渡ると、全州川の澄んだ水の音が間近で聞こえてくるだろう。
- 全州市完山区チョンジュチョンドンロ4(完版本文化館の手前)
- 自転車貸出所:全州市完山区チョンジュチョンドンロ30-1前の川辺/ 9時〜18時(定休日月曜)/1千ウォン
2人生最高の写真が撮れる素敵な裏通り
全州出身の作家であるチェ・ミョンヒ(崔明姫)の大河小説『ホンブル(魂の火)』に登場する名文と地域の凄腕アーティストによって作られたアートベンチを通り過ぎて、小説の中の素敵な文章が書き綴られた瓦塀で囲まれているチェ・ミョンヒ(崔明姫)文学館などがあるチェミョンヒ道を進むと、低い塀越しで風に揺れるほのかな竹の香りが楽しめる、全州韓屋村歴史館が現れる。
韓屋村を一望できる場所で写真を取りたい人には、梧木台の展望台がおすすめ。
全州郷校と全州伝統文化研修院の間をしなやかな曲線で曲りくねる路地裏の景色も逸品である。
他にも、韓屋村の素敵な風景を文章と絵で表現した「韓屋村10景通り」や、ウンヘンロ(銀杏の道)やオモクテギルの至るところにある小川、彩りどりの花、緑の植物のハーモニーがとても素晴らしく、ついカメラのシャッターを切ってしまいそう。事前に予約をすると、礼儀作法体験やトンメチギ(餅つき)体験も可能。
チェミョンヒギル(道)
この路地には、隠れた宝物がとても多い。住民による車のない路地には、小説『ホンブル(魂の火)』に登場する名文と地域の凄腕アーティストによって作られたアートベンチ、花が描かれた壁画、チェ・ミョンヒ(崔明姫)文学館のとなりの曲がりくねった森の道。ぜひここを背景にして写真を撮ってみたいものであろう。どこを背景にして殺意しても、人生で最も美しい写真になるのは間違いないはず。チェ・ミョンヒ文学館の裏門を過ぎてその向かい側にあるチスム道に進むと、また別の路地が現れる。この路地に入ると、一年中口を大きく開けて笑う彫刻「クンジュデンイ」が迎えてくれる。さらにその向かい側にあるのは、名前も、道も、お庭もきれいな韓屋の宿泊施設があり、無料で見物できるのが申し訳ない気がする場所である。
- チェ・ミョンヒ(崔明姫)文学館(認証場所):全州市完山区チェミョンヒギル29(10時∼17時(定休日月曜))
- 扇子文化館:全州市完山区キョンギジョンギル93 /10時∼17時(定休日月曜)
- チェ・ミョン生家跡地:全州市完山区チェミョンヒギル26-51
- 樹齢600年のイチョウとソンビ道:全州市完山区ウンヘンロ33
全州韓屋村歴史館の裏通り
全州韓屋村歴史館の隣にある裏通りは、低い塀越しに揺れる竹が美しい、立っているだけで作品のような写真が撮れる写真名所である。S社の携帯電話のCMのロケ地でもあるので、あなたもCMモデルになったかのようにポーズを撮って見てはいかがだろうか。路地を抜けて交差点に出ると、イチョウの東屋と小川があり、反対側の路地には朝鮮王朝最後の皇孫が居住している承光斎(スングァンジェ)と土塀が素敵な家屋、竹が並ぶ路地もある。イチョウの東屋とサルスベリをつたって流れる水壁の噴水、その隣には小さな滝と小川があり、しばらく目を閉じて流れる水の音を聞いていると、どこかの森や渓谷の中にいるかのような気分になる。
- 全州韓屋村歴史館(認証場所):全州市完山区チェミョンヒギル17-10
- イチョウの東屋:全州市完山区豊南洞3街75-5
梧木台(オモクテ)展望台
韓屋村が見渡せる景色をバックに素敵な写真を残したいなら、梧木台(オモクテ)展望台はうってつけの場所である。工芸品展示館伝統庭園の隣の路地に入ると、梧木台に上る森の道が見えてくる。五色の福袋がぶら下がっている梧木台堂山木を通り過ぎてデッキの階段を上ると、梧木台ドゥルレ道の入り口に出るから、階段がきついと予め諦めずに、後数歩だけ頑張ってみよう。絵のような韓屋村の素敵な景色を背景に、美しい自分の姿を同じアングルに収めることができる。前からも、後ろからも、横からもすべて撮っておきたい。どのシーンも諦めがたいほど美しいから。
- 全州市完山区ウンヘンロ65-13
全州韓屋村10景の通り
全州韓屋村の素敵な景色を10か所ピックアップして韓屋村10景と名づけた、文章や絵で飾ってある物語のある通りである。一つ一つ確かめて行くと良いだろう。10景の通りの入口を入ると、スヌーピー家族が出迎えてくれる。スヌーピー家族の次には、この通りのガキ大将、コブギ(かめ)が話しかけてくる。「今日ここに来てよかった」。今日この場所を訪れた人々が全員同じ気持ちになることを願って、誰かが書きなぐった文章だろうか。カメのようにゆっくりと数歩歩いていくと、切り株で作られた4つの椅子がみえる。ここまで歩いてきたから少し休んで行くようにと、誰かが作ってくれた椅子のようだ。
- 全州市完山区ヒャンギョギル97-16
全州郷校通り
全州郷校(チョンジュヒャンギョ)は観光客が多い名所であるが、全州郷校と全州東軒(チョンジュドンホン、役場)の間にある路地は素通りされやすい。その奥に隠れている写真名所を見過ごすのは勿体ないことである。長く伸びた路地の先は行き止まりのように見るが、だまされてはならない。路地をどんどん進んでいき、突き当りで曲がると、塀で囲まれた素敵な韓屋の道に出られる。曲がりくねったその姿からは、他の路地の塀とはまた異なる魅力が感じられる。塀越しに見える全州東軒の裏庭には、薪やら煙突やらが素敵な雰囲気を醸し出す。この道を知る人は少ないはず。裏庭の薪だけ見て帰るのも勿体ないからついでに全州東軒にも入ってみよう。全州伝統文化研修院の中に入ると、チャン・ヒョンシク古宅と全州東軒がある。しばらくの間、ここの住人になりきって縁側に座って写真を撮ってたり、隅から済まで見学しても、誰にも咎められない。全州韓屋村は、何回を見て回っても相変わらず素敵な場所である。
- (認証場所):全州市完山区ヒャンギョギル131-25
- 全州伝統文化研修院:全州市完山区ヒャンギョギル119-6/9時∼17時(定休日日曜)
ウンヘンロの梧木亭(オモクチョン)
ウンヘンロは、曲がりくねった小川の流れる水音が美しく、その小川の隣にならぶ街路樹から先出す様々な花が美しい道である。南川橋方向に歩いていくと、梧木亭(オモクチョン)と呼ばれるきれいな東屋がある。東屋の隣には、動物の形をした噴水と水壁の噴水が休むことなく水を吹き出し、きれいな花たくさん植えられた花の馬車は、この上なく写真映えする背景である。梧木亭のすぐ隣にあるこじんまりとした庭の韓屋宿泊施設も見どころ。梧木亭の下、小さな交差点の小川の入り口には、水の流れに沿って楽しく回る摺臼があるので、少し寄って見て行こう。不思議で楽しい見どころになるだろう。
- 全州市完山区ウンヘンロ76
四角い小川
ウンヘンロに長く曲がった小川があれば、全州韓屋村には隠れされたもう一つの小川がある。きれいな東屋と曲がりくねった四角い小川があり、大人も子供も楽しくなる場所である。この小川が流れる場所は、昔は文化鉛筆工場の敷地だったという。大田東亜鉛筆に続き、1949年、韓国で2番目に大きい鉛筆工場だった文化鉛筆工場がここに建てられた。1978年、全州市八福洞に工場移転するまでは、約130人の従業員がここで働いていたが、鉛筆工場から出るおがくずは住民が燃料として使い、商品化できない不良品は近所の子供たちに分けてくれるありがたい工場だったと住民たちは回想する。
- きれいなカフェと素敵な庭のある韓屋:全州市完山区オモクテギル81-8周辺
3物語から巡りゆく全州韓屋村の路地
朝鮮王朝時代には一般人立ち入り禁止とされていた滋満壁画村からスタートして、韓屋村の入口に入ると、30年以上同じ場所で商売しながら非公認観光案内所としても知られている梧木台スーパーとウォングァンスーパーが。店の前を通り過ぎて進むと、朝鮮王朝の太祖、イ・ソンゲ(李成桂)が一生忘れられない味だと称賛したと言われる2つの泉サンセム(双泉)がある。さらに進むと、年季の入った看板で約50年の年月を図り知れるヒョンデスーパーが佇んでいる。誠心女子中学・女子高校前の路地裏には文房具や粉食店などがあり、「思い出を召喚する路地」という名前のとおり、学生時代を思い出させてくれる。
チョギョンダンロ 滋満(チャマン)壁画村
滋満(チャマン)壁画村は、梧木台から陸橋を渡ると行きやすい。全州李氏の発祥の地となる場所であるだけに、ただならない雰囲気が漂う村である。路地を歩いていくと、滋滿洞禁標と描かれた碑石がある。朝鮮王朝時代には、先代王たちの発祥の地である滋滿洞を神聖視し、1900年頃に高宗の命令でここを出入り禁止区域とし、一般人がむやみに足を踏み入れないようにとこの碑石を建てた。路地を曲がるたびに新しい景色が目の前に広がる。マイケル・ジャクソンから赤毛のアン、マルリン・モンロー、メキシコ画家のフリーダ・カーロまで、有名人達の鮮やかな壁画が描かれている。
- 全州市完山区チャマンドン1ギル1-8 (滋滿洞禁標)
梧木台スーパー/ウォングァンスーパー
韓屋村の入口に入ると、30年以上同じ場所で商売しながら非公認観光案内所としても知られている2軒のスーパーがある。梧木台スーパーとウォングァンスーパー。梧木台に続く階段のすぐ隣の梧木台スーパーの夫婦両店主は、全州韓屋村のことなら何でも知っている。韓屋村の歴史から旅行コースまで、とことん教えてくれるから、気になることがあれば、気軽に聞いてみると良いだろう。数歩先のウォンクァンスーパーもまた、3代に続き同じ場所でスーパーを営んでいる。ここの店主は手先がとても器用である。スーパーの入り口に描かれた漫画『銀河鉄道999』のキャラクターから列車の模型まで、すべて店主の作品。前だけを向いて進んで素通りするには勿体ない作品である。
- 梧木台スーパー(認証場所):全州市完山区キリンデロ53
- ウォングァンスーパー:全州市完山区キリンデロ49
双泉(サンセム)と養士斎(ヤンサジェ)
双泉とはどういう意味?双泉(サンセム)とは、その名の通り、それぞれ上と下にある2つの泉のことである。かつて、朝鮮太祖・李成桂はこの双泉の水を飲んでは、その美味しさを一生忘れられなかったと伝わる。全州がもやしクッパが美味しいと評判な理由も、双泉から汲み上げた水で育てたもやしを使っているからだそうだ。この村では双泉の水を飲むと双子を産むという話が伝わるが、実際にこの村で生まれ育った双子のご老人が現在もここに暮らしている。全州市は現在、この場所に双泉広場造成事業を推進しており、次回全州を訪れたときにはびっくりするくらい素敵な広場が造成されているだろう。双泉を少し下がると養士斎(ヤンサジェ)が現れる。ソンビ(士)を養成する家という意味を持ち、ㄱの字の形をしている古韓屋「養士斎」は、高宗12年(1875年)に再建された全州郷校の付属建物として、その日の勉強を終えた青少年たちが集まり官僚になるための試験を準備していた教育空間である。現在は旅行客の韓屋宿泊体験のためにに開放されており、いつでも一晩泊まって行ける空間となっている。養士斎のすぐ手前の路地に数歩進むと、ヘンボコン(幸せな)道の壁に天使の羽が描かれた壁画があるのて、天使になりきって写真を撮ってみよう。
- 養士斎(認証場所):全州市完山区オモクテギル40
- ヘンボコン(幸せな)道の壁画: 全州市完山区ウンヘンロ83-20
- 双泉:全州市完山区オモクテギル11
ヒャンギョ道 ヒョンデスーパー
店の看板には56年前に開業した時の電話番号が未だに使われており、年配の店主とこのスーパーマーケットの歴史が感じられる。昔はただの古い看板に過ぎなかったが、現在は韓屋村の歴史が刻まれた大切な看板となり、周りから新しい看板に替えるのを止められているそうだ。店主のおじいちゃんは、一日中旅行客が行き交う姿を見るだけでも楽しいという。英語はまったくわからないが、外国人客が来ても手振り身振りで行うコミュニケーションが完璧に近い。次また来た時も、店主のおじいちゃんが今のままこの場所にいてくれたら、とても嬉しいだろう。現代スーパーを通って数歩進むと、民話村の路地が見えてくる。
- 全州市完山区ヒャンギョギル112
思い出を呼び起こす路地
小さい頃、学校前の文房具屋で友達と何買おうと悩んだ記憶がある人には、まさにここはその思い出を呼び起こす場所となるだろう。ヘアピンやガチャのぬいぐるみなど、あの頃のままの懐かしい品が揃っており、通り過がりの大人から子どもまで、足を止めさせられる。文房具屋の隣、トッポッキ屋のおばあちゃんもこの路地を守る主である。熱すぎて持てなくならないように、新聞紙を巻いた紙コップの中のトッポッキの味は断然おいしい。道を少し下ったところにある「ナエジプ(私の家)」粉食屋の店主も、姑と嫁の2代にわたりこの路地を守ってくれている。元々も商号は「my home」だったが、以前は英語看板が使えないという決まりがあったので、今の商号に改名したそうだ。楽しい思い出の路地で、たっぷり思い出に浸ってみてはいかがだろうか。
- 全州市完山区キョンギジョンギル151
校洞美術館
校洞美術館は、今の館長さんの旦那さんの両親が運営していたメリヤス工場を、解体せずにそのまま美術館に改築し、旅行客に素敵な文化空間として披露している。メリヤス工場だった頃、約400人の女工たちは3交代で稼いだお金で家族を養い、夜には夜間学校に通いながら自分の夢を育てた意味のある場所である。工場の敷地は2,500坪にもいたるほど広かったが、今はチェ・ミョンヒ(崔明姫)文学館、扇子文化館などが建てられ、残りのスペースを校洞美術館の本館と第2館が占めている。美術館の中に入ると、素敵な空間の中に素晴らしい作品が展示されており、韓屋村の観光において予想外の贈り物となるだろう。
- 校洞美術館本館:全州市完山区キョンギジョンギル89/10時〜17時(定休日月曜)/観覧料無料
- 校洞美術館第2館:全州市完山区チェミョンヒギル25/10時〜17時(定休日月曜)/観覧料無料
工芸韓紙通り
路地の真ん中にある伝統韓紙院は、30年以上の経歴を持つ伝統韓紙の職人さんが営む伝統韓地工房。未だに伝統的な方法で韓紙を作られており、その姿が見られるのはとても幸運なことである。この伝統韓紙で作った寿衣から生活小物まで、様々な作品を直接目で見て選べるのもまた良い。路地を歩いて進むと、手工芸作家たちが直接描いた可愛らしい路地の地図がある。
- 全州市完山区ハンジギル100-10